JAとなみ野は27日、今年2月から砺波市五郎丸のライスターミナル隣接地で建設を進めてきた「たまねぎ集出荷貯蔵施設」の竣工式を行い、北陸農政局や県、砺波市、南砺市、砺波農林振興センター、JAなどの関係者100人と共に完成を祝った。
6月から始まる収穫を前に、十分な処理能力を有した選別機や貯蔵設備、根切り・葉切り装置などの関連機械が設置され、一大産地化へ向けた出荷体制が整った。
式典では相馬厚司北陸農政局次長、植出耕一副知事、上田信雅砺波市長、田中幹夫南砺市長が祝辞を述べ、たまねぎ一大産地化による複合経営の推進や県が進める1億円産地づくり事業の先導役としての躍進に大きな期待を寄せた。
施設は鉄骨造2階建てで床面積は2,997㎡。南砺市苗島に設置した農産物処理加工施設と合わせて総事業費は約9億5千万円。国の「国産原材料サプライチェーン構築事業」や県の「野菜自給力強化推進事業」の補助を受け、砺波市、南砺市からも助成を受けた。
五郎丸には選別機や貯蔵設備、苗島には根切り・葉切り装置などを設置。作業能力は何れも1日当たり60~100㌧で、今後の栽培面積の拡大を視野に入れた処理能力を有する。
建物1階は簡易貯蔵、2階は選別作業のフロアーで、作業の大半は機械による全自動。タマネギは1階のホッパに投入された後、垂直コンベアで表面の土や汚れを落として2階へ。手選別コンベアで人力により規格外のものを取り除いた後、ドラム式の選別コンベアに流し、S,M,L,2Lの4サイズに選別。規格ごとに箱詰めされた後一階へ下ろされ、ロボットパレタイザでパレットに積載される。
JAとなみ野の佐野日出勇組合長は「関係者の努力が実り、短期間でここまでこぎつけることができた。来年度は100㌶、今後は500㌶を目標に役職員一丸となって取り組みたい」と語った。
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