JAとなみ野は2月4日、砺波市文化会館で管内の担い手農家や営農組織代表者との懇談会を開いた。管内の農業者160人のほか、北陸農政局富山農政事務所や県砺波農林振興センター、砺波市、南砺市などの関係者合わせて180人が出席した。
懇談会は、毎年8月と2月、農政やJA事業、農業技術などの情報提供を行うとともに、生産者との意見交換により、お互いの理解を深めることを目的に開催している。
砺波農林振興センターから平成20年産度の水稲・大豆・大麦生産の反省を踏まえ、次年度へ向けた栽培重点技術対策などについて詳しい説明が行われた。
JAとなみ野は平成21年度も水稲早生品種の作付拡大に向け、種子代金全額奨励事業に取り組むことや、燃料・肥料高騰対応緊急対策事業として助成措置を行うことなどを伝えた。
また、特産化を目指した「玉ねぎ」の生産にも関係機関、生産者が一丸となって取り組むことを呼びかけた。
参加者からは、より良いとなみ野農業への改善に向けた建設的な意見が多く出された。
同JAでは「常に生産者の目線で取り組みを進め、農業者が潤う取り組みを進めていきたい。特に玉ねぎの生産振興には力を注ぎたい」としている。
JAとなみ野の高齢者福祉施設「ちゅーりっぷの郷」(仮称)の起工式が23日、砺波市山王町の建設予定地で開かれ、関係者約100人が工事の安全を祈った。同JAの佐野日出勇代表理事組合長が「苅初の儀」を行い、関係者が玉串を捧げた。
同施設はJR城端線砺波駅南に位置し、駅からは徒歩約3分。雄大な砺波平野を望む鉄筋鉄骨コンクリート造りの8階建て賃貸住宅で、延べ床面積は6,366㎡。全館バリアフリーで、デイサービスや医療サービスも兼ね備える。
賃貸住宅は1LDK(43.45㎡)が36室、2LDK(58.45㎡)が24室、このほか1K(25㎡)の医療用居室が16室。利用者には、となみ野産の米や野菜をふんだんに使った栄養バランスの良い食事を提供。心身共に快適な生活を実現するため、カラオケ付談話室やトレーニングルーム、趣味を楽しむふれあいホールなども設置する。
完成は来年2月で入居者募集は今年3月下旬から。入居対象は60歳以上で、世帯所得による家賃減額補助制度を設ける。
佐野組合長は「利用者の皆さんに満足して頂ける施設にするため、関係機関の支援のもと、努力していきたい」と話していた。